DX学校が考えるSDGs

DX学校は

DX学校は、日本の中小企業のDX推進人材を育成する機関です。日本全国30か所に拠点を置き、人材の育成のほか、実際のIT導入の支援やコンサルティングも行なっています。「DX」とはデジタルの力を使って変化を起こし、売上や利益を伸ばすしくみを作ることです。

SDGsとは

街でこんなバッジを身に着けている人を見かけたことはありませんか?

図 1 SDGsバッジ[1]

これは「SDGs」に賛同する人のためのバッジです。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。このサミットでは、2015年から2030年までの長期的な開発の指針として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。この文書の中核を成す17個の「持続可能な開発目標」をSDGsと呼んでいるのです。

これまで人間は、自分たちの便利さや利益のために格差を作ってしまったり、差別を生んでしまったり、環境を破壊してしまったりしてきました。いまここでこれまでのことを反省して修正しないといつか地球が壊れてしまう、今のうちに手を打たないと、というところから始まった考え方です。

図 2 SDGs 17個のゴール[2]

私たちDX学校の活動もこの「SDGs」の考え方を基礎に、行われています。

DX学校の行っていること

DX学校は、主に「デジタル・ゼロ」の中小企業を対象にしています。こういった企業で選抜された「DX推進人材」を育成し、自分たちだけでできなければIT導入の支援も行ない、コンサルティングも行っていくというものです。

DX学校の育成講座「IT導入士(初級)」講座では、

  1. ステップ1でまずテレワークができるようにし、
  2. ステップ2では自社の状況に合わせてITを活用した効率化、生産性向上を行い、
  3. ステップ3でこれからのビジネスを考えていく

という過程を学びます。

この「ステップ1」のテレワーク化は、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献します。気候変動の大きな要素として、文明社会が排出する二酸化炭素の量が問題になっています。これまで1か所に集まって行っていた会議や商談を、ウェブ会議を利用して行なうことにより、移動に伴って自動車や出張に使う飛行機を使う量が減少することによって二酸化炭素排出量が削減され、気候変動に対する対策に貢献するのです。また、テレワークは目標5の「ジェンダー平等」にも貢献します。日本の女性の労働力率は20代後半にピークを迎えるが30代に入るとこれが落ち、40代になるとまた向上すると言われています。グラフにすると「M字カーブ」を描くことからこのように名付けられています。

図 3 日本の女性の労働力率はM字カーブ[3]

30代になって労働力率が落ちてしまうのは、小さな子どものいる段階では外に出て働きづらく、どうしても仕事を辞めざるを得ない環境が影響していると言われています。会社に行かずに自宅からテレワークができるようになると、育児と仕事を両立することができます。

人類は、これまで地球を痛めつけ、弱い立場の人の犠牲をベースにこれまで発展してきました。これからは、地球にやさしく、人にやさしい未来を切り開いていきたいものです。DX学校の目指すところは全国の中小企業のDX化です。DXを実現して、こうした世の中を実現していきたいものです。


[1] 国連のオンライン・ストアから

https://shop.un.org/de/node/88091

[2] 経済産業省のウェブサイトから 

https://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/sdgs/index.html

[3] 内閣府男女共同参画局のウェブサイトから

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-02-04.html

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